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初めに

平成23年7月21日最高裁第一小法廷にて裁判長裁判官 金築誠志 裁判官 宮川光治 裁判官 櫻井龍子 裁判官 横田尤孝 裁判官 白木勇 事件番号平成21(受)1019通称 別府マンション事件の損害賠償請求訴訟の判決が言い渡された。

メチャクチャ要約してしまうと、震度5強程度の地震で倒壊若しくは一部分が壊れてしまうような建物や、地震時ではなくとも外壁のタイルが剥げ落ちて通行人にケガを負わせてしまうような建物(ただし、約20年以上経過した建物を除く)、もしくは通常の使い方や歩行で階段や手摺から転落してしまうような建物を作った人(施工者)、その建物の図面を監修した人(設計者)やその設計図に基づいて建物が作られていることを確認し、作っている人に注意や作り直しを指示した人(工事監理者)は、その建物に居住する者、そこで働く者、そこを訪問する者、その周辺の他の建物、隣人、通行人に対し先のような理由によって生命、身体または財産が害された場合には、その損害について法に違反する行為として(不法行為)その損害額を(賠償責任)支払わなければならない。

別府マンション事件判決文全文を参照さえたい方は下記よりアクセス下さい。
『別府マンション事件判例』

どうです。画期的判例でしょ!

別府マンション事件の判例が画期的なのは、その当事者を建物の買主のみに限らず、そこで働く者や、はたまたその建物の周辺を通行する通行人にまでその権利があることを認め、また、その時間軸についてもこの欠陥を放置した場合の将来の影響までを含めて拡張容認したことにあるのです。
これは、その建物の売主側(販売業者+施工会社+設計者+工事監理者+不動産仲介業者等々)に対し買主側(居住者+そこで働く者+そこを訪問する者+その周辺の他の建物+隣人+通行人等々)が、その欠陥に起因して受けた損害に対して、相当の将来に対する期間にわたって(約20年程度だと思われる)賠償請求が可能だとした点にこそ、この判例の異次元性がある。これは空間としても時間としても社会的な枠組みの最外郭までを包括させたものだと私はおもうのです。

私もこの建設業界の主に建築設計業を生業として46年生きてきましたが、何が画期的かといえば、私のような建築設計者、工事監理者や施工者の消費者保護に対する感性を、上記の判例は軽くそれを5歩も10歩も超えてしまったと言うことです。

それほど想定外の判例なのです。たとえが悪いと叩かれるかもしれませんが、
建設業界にとってはフクイチのトリプルメルトスルー事故と同程度のインパクトなのです。

私の心の中のつぶやき『やっと、こんな時代が到来したか!!!!』
このつぶやきについては、またおいおいこのブログにて開陳させていただきます・・・・・

この判例の詳細の内容を知りたいという方は「別府マンション事件」でググってみて下さい、
法曹界からのこの判例に対する考察論文や、聡明な不動産業者のコメント等結構盛りだくさんの内容です。

なぜこんなことになるかと言えば、それだけこの判例が与える影響が大きいと言うことです。建築技術に疎い法曹界も、金の亡者の不動産業界にとっても建設業界程ではないにしても、この判例はとてつもない破壊力を持っていると言う事なのです・・・・・・・

文責 釈迦牟尼仏(ニクルベ) 建太

ご相談料金ですが、このブログでの私へ相談は基本無償です。詳しくは、事例相談を参照下さい。

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