事例―損害賠償請求訴訟で勝訴出来る案件の解説

事例―損害賠償請求訴訟で勝訴出来る案件の解説

梁貫通7
梁貫通孔の可能範囲図です。

鉄筋コンクリート造の場合
図を見てください。Lを柱内端から柱内端までの梁の長さだとします。且つ、L3=D/3。そうしますと梁成Dの1/3の高さで、L-2Dとなります。つまり、この図の赤い点線の内側のみに、梁貫通孔は可能なのです。

鉄骨造ないしは鉄骨鉄筋コンクリート造の場合
高さ方向はD/2以内(梁成の45%程度という、事務所もあります)で、柱内端から最低梁成D分を除いた範囲に、梁貫通孔は可能となります。

上記を逸脱する場合は、何れの構造でも、その梁貫通孔に国土交通大臣の認定製品である補強工法を、採用する必要があります。

これをしない場合は、即ち欠陥であり瑕疵です、つまり違反建築物となります。
この方法では、建築基準法第20条及び建築基準法施行令第36条の3、1号3号に違反し、また、これは建築基準法第98条1項2号ないしは、第98条2項に違反することとなるので、懲役3年罰金300万円以下(法人は1億円以下:法103条)となります。

且つ、建設業法では、行政庁の処分として、建設業法第28条(指示及び営業の停止)、第29条(許可の取消し)若しくは、第29条の4(営業の禁止)処分となります。また、当然に民事上の責任:不法行為に対する第三者への損害賠償が発生します。

ですので、梁貫通孔は梁成を逃げた位置になるため、下図のように室内側に下がり壁が出来るのです。
梁貫通9

以上

文責 釈迦牟尼仏(ニクルベ) 建太

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