客観的基準とは-4

客観的基準とは-4

前回のブログまでで、一通りの客観的基準は見て頂けたと思います。ここまで、書いたのですが何か見落としているような気がしますが、それは気が付いた時に加筆訂正させていただきます。

ここで、この客観的基準についての興味深い内容のページがあったので、それを参考にしてみたいと思います。

品質基準強度と品質管理強度の違い
投稿者名:Goblin 投稿日:2009/09/16 00:27:04 記事No:27532
なな wrote.

>設計図書を見ると、品質基準強度と品質管理強度と記載されている設計図書を見ます。ふたつの意味の違いはあるのでしょうか?

日本の建築工事でシェアの高い標準仕様書(共通仕様書)を列挙すると、
①公共建築協会-公共建築工事標準仕様書・・・全国官庁建築工事、東海含む東日本の民間建築工事で支持されている。
②日本建築家協会-建築工事共通仕様書・・・西日本の民間建築工事で支持されている。
③日本建築学会-建築工事標準仕様書JASS 5鉄筋コンクリート工事・・・東京中心の大手ゼネコン設計部、大手マンションデベ等が支持。
といったところだが、このうち、
③の2003年版だけが、「品質基準強度:Fq=Fc+ΔFであり、Fq+T→呼び強度として生コンを発注する」のように定義まで明確にして記載してある(なお2009年版ではΔFを撤廃)。
①の平成16年版では、「品質基準強度」という用語の定義はなく、「Fc+ΔF+T→呼び強度として発注する」という式を提示してあるのみ。
②の2009年版では、式さえも示さず、「調合強度は、設計基準強度に、構造体強度と供試体強度の差を考慮した割り増しを加え、さらに気温による補正強度や標準偏差を考慮して定める」という趣旨の文章による記述があるのみ。

「品質管理強度」などという用語はこれら仕様書のどこにも見当たらない。
ゼネコンの現場担当者や設計者は、「品質」と聞けば、むやみやたらと「品質管理」「品質保証」と言うのが口癖になってる人が多いから、単純な用語の勘違いじゃないの?「品質保証強度」という用語の間違いも現場ではしばしば耳にするよ。

図面を描いている建築設計士のコンクリートに関する知識なんて、しょせんその程度のレベル。
そんな単純かつ基本的な表現の間違いにも気付かないのだから、その意味までちゃんと考えて設計・指定してあるはずがない。
考えるだけ無駄だよ。

ここまでcon-pro.net/qanda/viewthread.cgi?tid=005922&mp=onより引用

技術用語がかなり含まれておりますので、もっと分かりやすく説明をしているページを下記に示します。

Q:設計基準強度と品質基準強度がありますが、品質基準強度は、なぜ+3Nとするのでしょうか
また、設計図に設計基準強度しか記されていない場合も+3N必要なのでしょうか

A:設計基準強度とは構造物の構造計算において基準としたコンクリートの圧縮強度をいいます。
品質基準強度とは構造物及び部材の要求品質を得るために必要とされるコンクリートの圧縮強度で、通常設計基準強度と耐久設計基準強度を確保するために、コンクリートの品質の基準として定めた強度をいいます。

耐久設計基準強度とは構造物及び部材の供用期間に応ずる耐久性を確保するために必要とされる圧縮強度をいいます。

混乱されてわかりにくいと思われますのでもう少し説明を致します。
日本建築学会JASS5-鉄筋コンクリート工事,建築工事標準仕様書の3.4品質基準強度によれば次のように規定されています。
a-コンクリートの設計基準強度は、18,21,24,27,30,33及び36N/mm2を標準とする。と規定されております。
b-コンクリートの耐久設計基準強度は、構造物または部材の計画供用期間の級に応じて特記によることとなっております。特記のない場合は、次表によることになります。
計画供用期間の級 —耐久設計基準強度(N/mm2)
一般(供用限界期間65年)—-18
標準(供用限界期間100年)—24
長期———————-30
c-コンクリートの 品質基準強度は3.1式及び3.2式によって算定される値のうち、大きい方の値とします。
Fq=Fc+ΔF-(N/mm2)3.1
Fq=Fd+ΔF-(N/mm2)3.2
ここに、Fq:コンクリートの品質基準強度(N/mm2)
Fc:コンクリートの設計基準強度(N/mm2)
Fd:コンクリートの耐久設計基準強度(N/mm2)
ΔF:構造体コンクリートの強度と供試体の強度との差を考慮した割り増しで、3N/mm2とする。
ΔFの割り増しの根拠は、構造体コンクリートの強度と現場水中養生との間には3N/mm2の強度差があることを補正したものであります。
このことからレディーミクストコンクリートの発注について述べると、呼び強度の強度値は気温補正値を加えて、コンクリートの品質基準強度+気温補正値となります。
なお、ΔF3N/mm2の要否ですが、設計図書になくとも加味されるのが一般です。
呼び強度の発注例
設計基準強度―――――24N/mm2
気温による補正値――――3N/mm2

呼び強度=24+3+Δ3=30となります。
ここまでya-nama.axis.or.jp/QA/024.htmより引用

つまり、設計基準強度が24N/mm2であっても、それに温度補正3 N/mm2と、構造体コンクリートの強度と供試体の強度との差を考慮した割り増し3N/mm2を加算し、呼び強度30N/mm2で、コンクリートを発注するという事になります。

ここで私がお話ししたいのは、基準書でも上記のように同じコンクリート強度の内容一つとっても異なる記述があり、且つそこに知識レベルの違いによって、その答えが間違ってしまう可能性を含んでいるという事と、最終的には設計者ないしは工事監理者の知識とその施工管理者との意思疎通の如何によっては、答えが間違ったまま、その工事が進められてしまう危険性を孕んでいるという事です。

如何に、善意の施工管理者であっても人間のすることです、誰にでも間違いはありますが、それをフォローする、組織機構に現場がなっていない限りは、これを是正することは出来ません。

建築の欠陥瑕疵は、極単純な手抜き等だけで起こるのではなく、その現場に係わる監理者+管理者の全員のチームワークの欠如によってももたらされるのです。

以上

文責 釈迦牟尼仏(ニクルベ) 建太

次回に続く客観的基準とは-5

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