杭データ改ざん事件151221

杭データ改ざん事件151221

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杭を打った方が家は揺れる・・・、だから打たない方がいい!?
2012.08/12 (Sun)
《 札幌市-子育て世代の注文住宅 》 
良い家づくり専門店リーベンホーム 平山です。

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住宅会社を一社に絞った途端・・・、
根拠のない曖昧な事を話す、危険な営業マンが量産中です!!
お気を付け下さい。
今日は、先日お客様から聞いた、地震以上に、とても恐ろしい話をご紹介します。
そのお客様のお友達が家を建てた時の話だそうですが、住宅会社の営業マンが言った、あまりに無知で恐ろしい話に身震いさえ感じてしまったほどです。
その、あまりにも無知で恐ろしい話とは・・・、
それは、
「杭を打った方が家は揺れるから、打たない方がいいですよ・・・」
オプション積み上げ方式で、最終的には何も安くない住宅でおなじみの、○○9で有名な住宅会社の営業マンが言った事だそうです。
ただしこの話は、地盤調査の結果から、杭打ちの必要性が指摘されている様な地盤なのに上手いことを言って、打たない様に仕向けた・・・、という事ではありません。
要するに、杭が必要か否かの判断が、地盤調査の結果では微妙なラインだったのでしょう。
微妙な場合は、通常は “ 打つ ” と言う判断をするのが一般的ですけど(汗)
でも、杭を打つとなると、決して安くはない工事費が掛かりますから、明らかに杭工事が必要という判断でもない限り、予算の事も考えると、打たないと言う選択肢もあるかも知れません・・・。
ただ・・・、
「念のため、杭は打った方が良いですよ・・・」 
そう言ってしまうと、予算がきつくなって、もっと安い他の住宅会社に行かれてしまうかも知れない・・・、そう考えた営業マンが “ 杭を打たない ” という方に誘導するために言った何の根拠もない曖昧な言葉とも考える事ができます。
こうして住宅会社の “ 営業マン ” と言うのは、あなたがまだ他社の話も聞いているうちは、簡単にバレてしまう様な、曖昧な事はそう言わないでしょう。
でも、一社に絞り込んでしまってからは、契約と言うゴールに向かって、あなたを誘導するために根拠のない曖昧なことを平気で話すようになります。
いくらあなたが家づくりのプロじゃなくたって、冷静に考えれば分かるハズ・・・。
想像してみて下さい・・・。
私達が住宅を建てている所、つまり地面は地球規模でものを考えみると、そこは人間の皮膚にも満たない極々薄いものです。
ですから、
杭を打ったから建物は揺れない・・・とか、
杭を打たない方が建物は揺れない・・・とか、
冷静に考えてみて、そんな事あると思いますか?
極々薄い地球上の表面に住宅は建っているんです。
杭を打とうが打つまいが、回りの地盤が揺れれば、その振動で一緒に揺れるのは当たり前・・・。
最近の免震や制震と言った構造のビルでもない限りビルの中に居たって、揺れる時はゆれるんですから・・・、何度も言いますが、住宅会社を一社に絞って話をすすめた途端にそこの営業マンは、こんな簡単なウソを言って、自分にとって都合の良い方にあなたを誘導しようとします。
一度断った住宅会社に、
「こう言うこと言われたんですが、本当でしょうか・・・」
何て、普通はそうそう聞けないですからね。
でも、もっと大事なことが他にもあるのっ!!ここからが “ 肝 ”です。
地盤調査の結果、杭が必要か否か・・・、それは住宅会社の判断基準によってもさまざまでしょう。
ですから、杭を打ったのか打たなかったのかについてその住宅の施工に携わらなかった、他の住宅会社がとやかく言える事ではありません。
その住宅会社に家づくりを託した以上、住宅会社の判断に、あなたも異存がなければ良いんです。
ただし、
地盤調査の結果、杭打ちが必要と判断して杭を打った・・・、
地盤調査の結果、杭打ちの必要がないと判断して、杭を打たなかった・・・。
この結果で、一番大事なのは何だと思いますか・・・?

それは “ 保証 ” です。
住宅会社が下した判断によって、杭打ちをしたり、しなかったりするんですから、あなたはその裏付けが欲しいとは思いませんか。
冒頭のお友達の場合で言うなら、この際、その営業マンがどんなに無知で曖昧な説明をしたのかはともかく、結局は杭を打たずに家を建ててしまったんですから、万が一、住宅が傾いた場合に、誰がその費用を負担してくれるのか・・・、そう言った裏付けをシッカリと用意しておく必要があるんです。
「大丈夫だよ・・・、地震保険にもちゃ~んと入っておくから」そう聞こえてきそうです。
あなたが言う通り、地震によって住宅が傾いた場合は、問題ありません。
でも・・・、もしかしたらあなたは、住宅が建った後 “ 傾く ” と言ったら、それは地震の時だけだと思っていませんか?
残念!! 住宅が傾く原因はもう一つ “ 不同沈下 ” もあるんです。
不同沈下とは、住宅を支えている地盤が不均一な事や地耐力の不足、住宅の偏った荷重などが原因で起きる、住宅の場所ごとで異なる沈み方をする事を言います。
ですから、地震によってではなく、地耐力不足が長期的に働き、それによって起きた住宅の傾きや基礎などに著しい亀裂が発生した場合は・・・、それは、地震保険に入っていても、保証はされる事がありません。
つまり、その補修にかかる費用は、ぜ~んぶ自費、あなたの負担だという事です。
「えっ!? 住宅会社は保証してくれないの・・・」
それは無理!!
杭は打たない・・・、という事をあなたが了承した事になるので住宅会社も保証はしてくれませんね。
杭を打った場合でも、万が一の不同沈下を想定して、杭の施工業者によって保険に掛かっているのが一般的です。
保証の範囲は保険会社によっても違いがありますが、金額的には、2,000万円~5,000万円程度の保証になっています。
こうして、杭を打った場合でも万が一の不同沈下を想定して、保険を掛けるのが一般的なんですから、杭を打たなかった場合には、なおさら保証は必要なハズです。
さて、冒頭の○○9の営業マン・・・、彼なりの理屈で、お客様に “ 杭打ちはしない ” と言う選択をさせた様ですが、果たしてその裏付けとなる、不同沈下を保証する手段を話しているでしょうか・・・?
あなたならこう言う営業マンを、どう思うでしょうか・・・?
杭を打った方が家は揺れる・・・、だから打たない方がいい!?
“ 数字 ” と言う判断材料を、その住宅を買うか買わないかの基準にしてしまうとこの手の厄介な住宅会社や営業マンに引っかかってしまいます。
相手は百戦錬磨の営業マンですから、あなたが、安く建てる事ばかりを考えていると見抜くと冷静に考えれば分かる様なウソも簡単に言ってきます。
そんな営業マンは、一見あたなの事を考えている様な耳触りのいい言葉をたくさん使ってきますから、注意が肝心です。
良い家づくりは “ 数字 ” ではありません。
人の生活も “ 数字 ” ではありません。
“ 想い ” 私はそう考えています。
だから私なら、住んでからの事なんか考えていないような
「杭を打った方が家は揺れるから、打たない方がいいですよ・・・」
こんな説明は絶対にできませんし、杭を打たなかった場合でも、その裏付けになる保証の手段をシッカリと準備してあげたいと思います。
住宅会社を一社に絞った途端・・・、根拠のない曖昧な事を話す、危険な営業マンが量産中です!!
お気を付けください。
ではまた・・・。平山でした。
http://liebenhome.blog99.fc2.com/blog-entry-678.html

くい打ち不正 旭化成建材分 11件は地盤調査が必要
毎日新聞2015年12月1日 20時22分(最終更新 12月1日 21時51分)
旭化成建材のくい工事360件の施工データに不正があった問題で、石井啓一国土交通相は1日の閣議後の記者会見で、先に不正が判明していた82件の建物の安全性についての確認状況を明らかにした。くいの支持層(強固な地盤)到達に関するデータの不正68件のうち、1件は元データが見つかり、支持層への到達が確認できたという。「56件は施工記録から支持層にくいが達していると判断できるのではないかとみて、精査している」と述べ、11件は地盤調査(ボーリング調査)が必要とした。
82件中14件はくいを補強するセメントミルクの流量データの不正で、石井国交相は「これについては確認方法を検討しているので、少し時間がかかる」と説明した。
旭化成建材は11月24日、2004年以降に実施した3052件のくい工事のうち、計360件でデータに不正があったことを公表した。これに先立ち、自治体の独自調査などで82件の流用が判明していた。82件には傾きが生じている横浜市都筑区のマンションも含まれる。自治体などが安全性を確認しており、国交省は11月中の報告を要請していた。【坂口雄亮】
http://mainichi.jp/articles/20151202/k00/00m/040/097000c

2015-12-14
偽装建築基準法改正→不動産市場の停滞?
建築/Architecture | 17:01 |

前回エントリでは日経新聞を送っていただいたとご紹介しましたが、実はもう1つ、送っていただいた記事があったので、今日はその記事をご紹介。

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記事3:不動産市場はどうなるのか・・・
•過去10年の不動産市場はこんな感じでアップダウンがあった
o05年、姉葉事件が発覚
o07年、この頃までは不動産関連株価はアップしていた
o07年、「建築基準法の改正」+「サブプライム問題・リーマンショック」のコンボ発動! 株価は撃沈
o12年、金融緩和ごろから再度が上昇トレンドになる。
o15年、現在は緩和マネーが都心のマンションを中心に流れ込んでいる
oそこへ杭の偽装問題が発覚!法改正がなされるかも!?
•ちょうど10年まえと似たような局面になってきてない・・・?

このご指摘ごもっとだと思います。
10年前も
•姉葉事件による建築基準法の改正
•サブプライム問題・リーマンショック
の結果
•マンション開発が滞り → 不動産市場が撃沈
となったように、
今回も
•杭偽装による建築基準法の改正
•金融緩和の停止
の結果
•マンション開発が滞り → 不動産市場が撃沈
が到来するのかも知れませんね。
ちなみに国交省にて「基礎ぐい工事問題に関する対策委員会」が立ちあげられていますが、ここを読む限り(今のところは)建築基準法の改正をしようという方向にはなっていないみたいです。さらっとしか見ていませんが。
あ、そうそう。全然関係ないですけど、国立競技場の2案も提出されましたね。
デキraceでなければ良いですね・・・。
では、また。
http://d.hatena.ne.jp/akitecture/20151214/1450080117

2015.11.06
杭の偽装問題について

こんにちは。設計課に所属する岸本です。
今回のブログは、今大きな話題になっている、マンション等の杭施工のデータ偽装問題についてです。
現在は、偽装された建物が一体どれだけあるのかを調査し、それらをどうしていくのかという、目の前の事象への応急処置の状態と思います。
そして今後、責任者の追求や、再発しないための取り組みなど、根本部分の問題解決へと移行していくと思います。
以前の姉歯事件の時は、設計者個人の責任という雰囲気が強かったと思います。
しかし今回は、どうやら複数の関係者が偽装に絡んでいるとのことなので、もっと組織部分への追求がなされることと思います。
事件としての真相究明は、まだまだこれからと思いますので、事件の内容そのものに対してはここでなにか述べることは控えたいと思います。
マンションの居住者など問題の被害者になられた方には、本当にお気の毒に思います。
おそらく人生で最大の買い物を、建築する側が意図的に問題を孕んだものにしたといえる状況。
もし自分が被害者の立場だったなら、激しい怒りとともに、「なぜなんだ」という問いがひたすら浮かぶのではないかと思います。
この事件の最も注目されているところも、一流企業と見られているところが、問題を孕ませたという部分だろうと思います。
意図しない「施工ミス」ではなく、意図した「裏切り」。そんなイメージではないでしょうか。

建築業界というのは専門化が進み、業界外の方から見ると何が正しくて何が間違っているのかも見分けるのが難しいと思います。
建築主になる方の多くは、それこそ目をつむって「あなたに全てを託します」という状態で物件や業者を選ぶという感じだと思います。
建築に関わる人間は、それを裏切ってはいけません。
そして、まじめにやっている業者もこれから煽りを食う事になると思います。
姉歯事件の後、盲目的とも言える法の厳格化が一時期あり、私達も本当にしんどい思いをしました。
今回も、是正措置として何かあるのは間違いないでしょう。
やむを得ないこととは思いますが。
http://www.yamane-m.co.jp/hiroshima/yamane_blog/2015/11/post-864.html

マンション傾斜偽装問題の違和感
(storie最終更新 2015.11.4 12:54)

NHKニュースによれば、石井国土交通大臣がデータの改ざんなどの有無の報告を指示した相手は「旭化成側」とされている。
【国土交通相 改ざんの有無 来月13日までに報告を】
横浜市のマンションで‘傾き’が見つかり、建物を支えるくいのデータが改ざんされていた問題で、石井国土交通大臣は閣議のあとの記者会見で、くいの工事を請け負った旭化成建材が過去10年間に請け負った全国の3040の物件のデータの改ざんなどの有無を、来月13日までに調べて報告するよう旭化成側に指示したことを明らかにしました。(以下、略)
(NHKニュース 10月23日 12時14分)
国交大臣が報告指示を求めたのはなぜ「旭化成側」なのか?
なぜ、指示する相手が、施工管理責任のあった元請の三井住友建設でないのか?
あるいは工事を発注し、品質等を検査すべき立場であった三井不動産レジデンシャルでないのか?
なぜマスメディアは、そのことに疑問を持たないのか?
「横浜市のマンション傾斜問題」の関係者は、 7人のプレーヤーだ(次図)。

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「「横浜市のマンション傾斜問題」 7人のプレーヤー」より
石井国土交通大臣が指示した相手が杭の施工データを偽装した社員(以下、X)がいた旭化成側(旭化成建材とその親会社の旭化成)というのは一見分かりやすい。
まずは不祥事を起こしたおおもと(旭化成側)をチェックしていこうということなのであろう。
でも、コスト削減や工期厳守といったプレッシャーのもと、責任の重さと処遇のミスマッチのため職業倫理を欠いたXが起こした事件の背景を考えると、「旭化成側」だけをチェックしただけでは再発防止はできないのではないのか。
再発防止のためには、工事監理・施工管理能力を欠いていた三井住友建設の体制や、検査能力を欠いていた三井不動産レジデンシャルの体制もまたシッカリとチェックする必要があるのではないのか。
もっと徹底するならば、ゼネコン各社の施工管理体制やデベロッパー各社の検査体制をチェックする必要があるのだが、そのような大がかりな調査が実施されることはあるのか。
不祥事を起こしたXが係わっていた41物件と、それを見抜けなかった旭化成建材の全3,040物件の対応をもって終息を図るというストーリーになっていないか。
売上高2兆円の親会社が子会社の不祥事に振り回されている
直近の決算情報をもとに、三井不動産(三井不動産レジデンシャルは非上場)を含む7社の売上高を整理してみた。

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旭化成の100%子会社である旭化成建材の基礎事業の売上高は180億円に過ぎない(「10月23日 旭化成によるアナリスト説明会(電話会議)要旨」(PDF:153KB)より)。
子会社の基礎事業部門が起こした不祥事に、売上高2兆円の親会社が振り回されている。
それに比べて、三井不動産レジデンシャルの動きはあまり聞こえてこない。
国土交通省が10月19日に明かした「マンションを販売した三井不動産レジデンシャルについても宅地建物取引業法違反の疑いがあるとして調査している」という情報くらいだ。

151221d
広告宣伝費が旭化成よりも一桁多い三井不動産グループに対して、マスコミはモノを言いにくいということはないのか?
http://storie.club/column/strange-mansion-graded-impersonation-issues.html

杭工事偽装問題と設計監理
-2015-12-03 19:30

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横浜市のマンション『パークシティLaLa横浜』杭工事で起きたデータの偽装問題。
10月の発覚を機に他の数々の物件でも不正が明るみになり、社会問題化しています。
『LaLa横浜』での杭工事の工法は 旭化成建材製の既成杭(ダイナウイング工法)つまり杭は工場で製作され、現場で掘削された杭坑道に設置するという工法です。
私も30年程前の新米時代には、現場の管理者として杭工事の施工に携わりました。
当時の杭工法の殆どは現場形成杭。既成杭は摩擦杭等のレアケースだったと思います。
現場形成杭とは、現場で掘削された杭坑道内に鉄筋をカゴ状に組んだものを設置し、坑道底まで挿入したトレミー菅から生コンクリートを打設するという工法です。
つまり、現場でRC造の杭そのものを作ってしまうということ。
坑道の掘削方法によって、地表部分のみにケーシングを設置するアースドリル工法や坑道内全てにケーシングを貫入させて掘削するベノト工法等がありますが、いずれもベントナイト液の水槽や重機、鉄筋カゴの作業場等、敷地内にある程度のスペースが必要になります。(重機が比較的小さいBH工法等、例外もありますが。)
現在では、敷地の広さに制約が多い都心の小規模建物の杭工事は、支持杭であっても、(主に鋼管の)既成杭(このダイナウイング工法のような)による工法が一般的です。
ただ、この『LaLa横浜』のように大規模な建物で、敷地に余裕がある計画であっても、もう、既成杭の工法で施工するのかあ‥。(技術が進んだなあ。)というのが、今回の杭工事データ偽装問題の報道での、最初の私の率直な感想でした。
現場形成杭であれば、掘削するバケット内に(ボーリング調査での)支持層の土壌を実際に確認できるわけで、少なくとも支持層未到達という偽装はなかったろうな、と。
データ改竄不正があったことは事実であり、施工者の責任追及は免れないにしても、そもそも、この杭工法の選択に 問題はなかったのか。
あるいは、EPJ部分の手摺の2センチのズレ(これは現実にしても)が建物そのものの傾斜によるものなのか。(傾斜であるならば)それが杭工事の不備によるとするロジックが明確にできているのか‥。
『日経アーキテクチュア』(2015.11.25号)の特集記事『杭騒動・語られない真相』のツッコミどころが実に興味深い。建築関係者には是非、一読をお勧めいたします。
私もこれまで、既成杭による設計とその設計監理をいくつも行ってきました。
旭化成建材製の鋼管の既成杭を採用し、設計監理もしてきましたが、私の物件では不正偽装はありえません。(流行語ではありませんが)安心してください。
EAZETという工法でした。施工計画書施工報告書を紐解き、振り返ってみました。
ダイナウイング工法では、掘削し坑底(支持層)にセメントミルクを注入してから既成杭の設置(坑道へ挿入)という工程ですが、EAZETは、スクリュー状のハネがついた鋼管杭を、オーガーで直接地盤に揉んでいき、溶接で鋼管の継手をしながらねじ込んでいくという工法です。
最初に施工する一本目の杭は 試験杭 となります。
この試験杭の施工では、監理者である私は、設置完了まで現場で立ち会います。
EAZETは工法上、支持層の土壌を実際に確認することはできません。
ボーリング地盤調査から想定された支持層まで実際に杭が到達し、しかるべく根入れが確保されたことは、オーガーに設置された計測機(回転トルク値)で確認しますが(‥計測値は、その場でレシートのようにチャート出てきます。)オーガーを操作するオペレーターには、体感から杭の支持層到達はわかります。
ですので、チャートは紛失しても支持層への到達は確認した。という、現場代理人の言い分も、実はわからなくはありません。(もちろん、ダメではありますが。)
試験杭では、このトルク値を現場で生に確認することができます。
それ以後の杭施工は、支持層到達と根入れ確保の確認を、このチャートをFAXやmailで当方(または構造設計者)の事務所に送ってもらうことで、設置完了を指示します。
(現場でこのチャートをすり替えるのは困難ですし、それをする動機もありません。)
では 実際支持層が想定された深度まで杭を貫入しても、支持層が現れなかったら(‥トルク値が上がらなかったら) どう対応するべきでしょうか‥。
支持層は、現地のボーリング地盤調査によって想定されたもの。地中では地層は畝って存在しているのですから、その杭のポイントでは、もっと深い位置にあるという場合も(レアケースですが)ありえないことではありません。
その場合は、支持層が現れ根入れが確保できる深度まで、かまわず杭をねじ込みます。
既成杭ですから、杭そのものを長くすることはできませんので、杭の設置位置(深度)が深くなってしまいます。
その調整は、杭に絡む建物本体の基礎を、構造設計により大きくすることで対応します。
ただ、これは追加工事になります。
工期延長や工事金額の追加が発生することになりますが、いたしかたないところです。
建主の方には、受け入れていただくしかありません。
建主と請負者との間柄に、このフローが成り立たないようでは、不正は絶えません。
第三者としての設計監理者の必要性も、ご理解いただけますでしょうか。
http://profile.ne.jp/w/c-164802/

注文住宅を建てる人には、杭偽装問題より重要なポイントは土地選び!このような土地建物は買わないほうが無難という具体例
投稿日: 2015-11-11 15:36 建築いろいろ.

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出典
横浜市のマンションが傾いている問題。杭工事を行った旭化成建材及び旭化成の世間のイメージは大きく落ち込んでいます。旭化成のへーベルハウスは、つい2ヶ月前、栃木・茨城での集中豪雨による「洪水に耐え隣家住民も守った家」として絶賛されましたが、一転、「杭偽装問題」で評判はガタ落ちになっています。
私、サラリーマン時代にマンションの現場監督として杭工事の経験があり、木造住宅も造っており、建物の沈下修正工事(アンダーピニング)の経験も2度ありますので、経験をもとに語りたいと思います。
「木造住宅の杭は大丈夫なのか?」と心配になっている人も多いかと思いますが、まずは、杭の話の前に、このような土地と建物は買わないほうが無難だという話をしたいと思います。杭工事よりも重要なポイントだからです。

151221h
2段擁壁や大谷石擁壁のある土地は買わない
高低差のある土地は、土地の土が流出しないように、土留めの「擁壁」を設置しています。この擁壁が倒れたりすることが原因で事故になっているケースが多いです。2段擁壁とは、古い大谷石の擁壁などの上に、コンクリートの擁壁を載せている状態を言います。写真は下が大谷石で上がコンクリートブロックの2段擁壁です。
栃木県は大谷石の産地で、古い大谷石の擁壁が未だ多数存在します。2段擁壁も大谷石擁壁もどちらも安全を証明できないので、条例で禁止していることが多いです。
このような土地では、擁壁を無いものとして、がけ地扱いして擁壁と建物の距離を充分 離しても、擁壁が崩れてしまうと、20M以上先の建物さえ傾くことがあります。

151221i
2段擁壁についてQ&Aに答えています。
中古住宅を買う場合は、床の水平を確認する

151221j
中古住宅を買う場合は、必ず床が水平であるかを確認したほうが良いです。床が傾いているのは、軟弱地盤で基礎が傾いている可能性があるので、真っ先に確認すべき事項です。購入後にリフォームする場合は、おかしいと思ったら、工務店に立ち会ってもらいレーザーレベルという水平を確認する機械で調べたほうが良いでしょう。写真がレーザーレベル。水平の赤いレーザーが出て、床の高さの違いを測れる。
レーザーレベルで確認出来ない場合は、室内をくまなく歩いて床が平らかを確認すること。また、ドアや窓がきちんと開閉するか確認しましょう。建物が傾いていると、ドアや窓がきちんと閉まらないことが多いので、目安になります。傾いている場合は、歩くと普通は分かります。
注意しなければならないのは、仲介の不動産業者にとっは、中古住宅が傾いていたら売れない可能性が高く、知らなかったと言えば自分達の責任にはならないので、わざわざ自分に不利な情報は言わない可能性が高いです。

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地盤調査は絶対に行う
新築する場合や、中古住宅を買って家が傾いていることが分かったら、地盤調査は絶対に行いましょう。スゥェーデン式サウンディング試験で良いです。
ネット上には、地盤調査地盤補強は住宅会社が金儲けのために行っている。本当は必要ない。不必要な工事をさせられている、などど書いている設計者がいらっしゃいますが間違いです。地盤調査で、地盤補強が必要と判定されたら、必ず行いましょう。

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地盤調査をして、必要な場合は、適切な地盤補強をすれば、通常は問題ありません。地盤補強の種類は、上記の表層改良、柱状改良、鋼管杭の3種類が多く、地盤調査内容にあった方法を選択します。砕石を使った柱状改良工法のハイスピート工法も良いと思います。
http://yoshidacraft.net/7269/

2015.10/18
旭化成子会社杭打ち偽装問題

傾いていることが発覚した横浜市都筑区のマンションは、施工時にくいの一部が固い地盤(支持層)まで届いていなかった上、検査データの改ざんだけでなく、16日にはコンクリート量に関するデータの改ざんも明らかになった。
建物の基礎になる重要な工事だけに、専門家は「理解しがたい」と言っている。また、一度建ってしまえば、不具合が出るまで見抜くことは困難で「犯罪に近い」との声も上がっているそうだが、意識してやっていたなら、これは犯罪である。
現在調査中のマンションで同様の不正が無いことを祈るだけだが、ニュースで報じられた内容を聞く限り、現場で勝手に判断して(その瞬間は悪意は無く)作業を進めた結果ではないか、と想像している。
20年近く前の話だが、問題行動をとる部下がいた。一番大きな問題は、自分の問題行動を問題と思っていないことだった。今やドラッカーが言うように知識労働者の時代であり、これは知識労働者ゆえに発生した問題である。
直属の上司は、その問題に気がついていて、日々コーチングで優しく対応していた。ただ、彼の場合には、雷こそ必要だったのだ。三度ほど当方は、直属の上司を前にして本人に直接雷を落とした。三度落とした結果、行動の前によく考えるようになり、問題行動は少なくなった。
問題行動について幾つか書くと本人を特定するようなことになるので、もう痕跡の無くなった建物で起きた事件について説明する。その建物は古い実験室だったが、特殊な実験装置があり、建物を壊す時に移転予定の条件付きで、安全維持のため随所に通行止めの張り紙と縄を張り使用していた。
ただ、昔使用していた実験室なので、通行止めの目印の向こうには、使用可能な工具などが放置されていた。彼はその実験室で実験をしようとしたときに、たまたま必要な工具を忘れ、通行止めの張り紙の向こうにある使えそうな工具を見つけた。幸いなことに誰も見ていない。急いで通行止めの縄をまたいで、工具を取りに行こうとしたら、それに足が引っかかり転倒し骨折した。
業務中の事故なので社内の安全委員会で当方が報告することになったのだが、彼に説明を求めたところ悪びれることなく、急いで実験を進めようと思い、近くの工具を取りに行こうとして骨折した、と説明してきた。当方はその実験室の状況を理解していたので、報告が終わるやいなや雷を落とした。「なぜ通行止めの縄を超えたことを報告しないのだ!」
横にいた直属の上司は、すぐに彼をかばった。しかし、当方は安全委員会で正直に間の抜けた事実の報告をする、と静かに伝えた。彼は心配して、「通行止めの縄を張ったことが、安全上問題になりませんか?」と尋ねてきた。何が問題なのか分からない、あるいは正しく問題を捉えることができない知識労働者が増えているのかもしれない。
http://kensyu323.com/2015/10/18/%

偽装物売買 業者に説明義務/朝日新聞朝刊12・3
旭化成建材による杭工事のデータ偽装が判明したマンションを売買する際、買い手に偽装の事実を伝えることを、国土交通省が売買を仲介する不動産会社に義務付けた。
買い主を保護するのがねらいで、違反した業者や担当者には、行政処分や刑事罰を科すこともできる。自殺者が出た物件などと同じ扱いとする。
国交省は、旭化成建材によるデータ偽装が判明した約70のマンションなど民間の集合住宅について、売買を仲介する場合、原則として契約前に買い手に示す『重要事項説明書』に偽装の事実を記入し、買い手に説明するよう不動産の業界団体に指示した。
データ偽装の事実が、宅地建物取引業法で購入者に必ず説明しなければならないとしている『重要な事項』に当たると判断した。
ただし、杭が固い地盤に届いているなど、安全性が今後証明されれば、買い手からの問い合わせに回答すればよいことにするという。(岡管連から)
中古マンションを売買する場合、売り手側も買い手側も、杭の問題に関して、注意する必要が出てくるであろう。また、管理組合としても、把握しておく必要性があると思われる。
http://okakan.net/

私見:他の記事には口頭の説明でも良いとの記事があったので、あえて掲載させていただきました。詳細に関しては、不動産業者にご確認下さい。

杭工事の偽装問題と行政書士
2015年10月23日事務局 ブログ0

151221m
建設業と行政書士の関わり合い
最近、杭工事のデータ偽装問題が世間を賑わしています。
問題となっているマンションにお住まいの皆様が一刻も早く安心して生活できるよう、関係各社には迅速な対応が求められるでしょう。
ところで、建設業は、行政書士にとって深い関わりのある業務分野です。
建設業は規模が大きく複雑、かつ専門的で一般人である発注者が全てを理解した上で依頼をすることはほぼ不可能です。
逆に考えると、発注者が分からないのをよいことに、ずさんな工事をする業者が現れないとも限りません。
ですので、建設業法という法律が、一定規模の工事を請け負う建設業者国土交通大臣または都道府県知事許可を得なければならないとして、発注者の保護を図っています。

建設業法の第一条を見てみましょう。
この法律は、建設業を営む者の資質の向上、建設工事の請負契約の適正化等を図ることによつて、建設工事の適正な施工を確保し、発注者を保護するとともに、建設業の健全な発達を促進し、もつて公共の福祉の増進に寄与することを目的とする。
建設業許可は、まさにこの建設業法の第一条を実現するための制度の一つと言えるでしょう。
建設業許可を受けるための要件は厳格化の傾向にあります。有効期限が5年と定められていたり、専任技術者を登録するためには、常勤性を確認するための書類を提示する必要もあります。審査が厳格になると書類が増えてしまいます。そこで、業者様の書類作成等をサポートするために登場するのが行政書士です。
建設業許可に携わっている行政書士の多くは「自分達の仕事が発注者様の保護につながるんだ」という誇りを持って執務していることでしょう。
けれど、いくらそういう想いで許可を受けたとしても、実際に現場で担当するビジネスパーソンが不正を行っていては、許可制度の意味自体が形骸化してしまいます。
どんな仕事であっても、偽装や手抜きをすることなく、高い品質のサービスを依頼主にご提供する…そういう意識の高さが制度を運用する最も重要なポイントになるのでしょう。私たち行政書士も、依頼者様に質の高いサービスをお届けできるよう日々研鑽です。
なお、施工中の建築現場には、施工している会社を表示している看板が掲示されており、どんな会社がその現場に携わっているのか知ることができます。道を歩いていて現場を通りがかったら、一度ご覧になってみてください。
http://www.kyoto-in4mation.com/blog/

マンションの杭打ち工事データ偽装事件
横浜のマンションの基礎杭の打ち込みデータの偽装事件が発覚した。建築業界の信頼を根底から揺るがす大事件に発展している。旭化成建材一社の問題だけではなく、業界全体の体質的な問題に発展しかねない事態となっている。
報道によると杭工事を施工した旭化成建材が大々的にクローズアップされているが、マンションの販売会社ならびに工事をした元請会社にはどのような責任があるのかはあまり表面化していないのが不思議である。
建築工事には前段階の書類審査があり、設計図書ならびに関連する書類審査で許可を得、工事が始まると設計通り(許可審査の図書通り)現場ではチェックするのが監理者である。ところが設計者・監理者は元請工事会社内のスタッフであるがために、第三者的な立場でチェックできない仕組みとなっている。
報道などでは、データの改ざん原因は。「現場での杭の長さなどの変更を行うと工期が間に合わない」といった点が協調されているが、もちろんそのことも一つの要因であろうが、旭化成建材は自らのお客様は直接契約している会社であり、そのもっと先にある消費者が本来のお客様であるといった視点が欠けていたように思われる。
ここは建築生産における品質確保の点から、監理者チェックをどのようにして機能させるかを真剣に考えなければ再度同様な事件が生ずる可能性がある。アメリカのようなインスペクター制度を導入すれば根本的な問題は解消されると思われるが、そのためには施工現場できちんと監理できる建築士など専門家の資質や能力がポイントとなる。
業界のとある人がくしくも言ったことがある。設計施工は泥棒に金庫番」
建築生産の過程で建て主や施工業者から完全に独立したシステムを導入できるのはまだまだ先の話かもしれない。
http://www.isizusekkei.com/blog/?p=456

文責 釈迦牟尼仏(ミクルベ) 建太

次回に続く(杭データ改ざん事件151222

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